お知らせ

結膜下出血について

2025/09/04

過去に当院院長が『広報さかい』に寄稿した記事を紹介します。

「人から目が赤いと言われ鏡を見たら目が真っ赤になっていることに気付いた。痛くも痒くもない、目やにも出ない、見にくくもない、いったいこれは何だ?」とびっくりしたことはないでしょうか。これは結膜下出血といって、結膜の血管が破れて白目が真っ 赤になった状態です。中には脳の病気かと思い受診さ れることがありますがそう ではありません。起こりやすいのは高血圧、動脈硬化、糖尿病などの全身疾患をお持ちの方、また抗血小板薬や抗凝固剤などいわゆる「血液をさらさらにする薬」を飲まれている方などですが、全身の病気がなくとも高齢になると結膜弛緩(しかん)症(白目のたるみ)になり出血しやすくなります。それ以外にもくしゃみやせき、深酒、夜更かしな どが誘因となることがあります。出血は通常1~3週間程度で自然吸収されますので心配はありませんが、自己診断はせず最寄りの眼科医に診てもらうことをお勧めします。
『広報さかい』2016年9月号
出典:『広報さかい』2016年9月号